感染症に気をつけよう。 2024年7月号、2024年7月17日発行。 1、横浜市の感染症流行状況。 ア、新型コロナウイルス感染症。 5月以降、また患者数が増えてきました。流行の程度は昨年とほぼ同じです。 イ、手足口病。 例年より早い時期から報告数が増えてきました。横浜市では、7月初めに警報レベルとなりました。 ウ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎。 年の初めからほぼ一定の水準で推移しており、いわゆるコロナ前、2019年頃の流行パターンに近づきつつあります。 エ、梅毒。 5月中旬以降、さらに患者数が増えています。流行の中心は20から50歳代ですが、幅広い年代で報告がありますので注意が必要です。 オ、この他の感染症。 伝染性紅斑やヘルパンギーナなどが増えてきています。なお、伝染性紅斑は、リンゴ病とも呼ばれています。 2、今、気をつけたい手足口病。 手足口病は、夏に流行する感染症の一つです。日本では2019年に大流行しました。 今年、手足口病は、通常の年よりも報告数が多く、大流行した2019年とよく似た流行パターンを示しています。 手足口病とは、口の中や手足に水疱性の発疹、ブツブツが出る感染症です。高熱が出ることはあまりないのですが、まれに重症化するケースもあります。 流行の中心となっているのは乳幼児で、特に多いのは1歳前後のお子さんです。手足口病のウイルスは、症状が落ち着いてもしばらくは便と一緒に排泄されるので、おむつ交換のあとは特にていねいに手を洗いましょう。 学校や幼稚園、保育園へ行くのは、本人の調子がよければ問題ありません。もし心配なことがあれば、かかりつけの病院やクリニックに相談することをお勧めします。