広報よこはま2-3面 2025(令和7)年2月号 No.912 YOKOHAMA 全国屈指の英語力を育てる 横浜市の英語教育 横浜独自の教育プラン 入学後すぐに“生きた英語”に触れられる 小1からの英語教育 小1〜中3対象  横浜市では、AET(Assistant English Teacher : 英語指導助手)を全校に配置し、全国でも稀な、小学校1年生から英語に触れられる環境があります。 入学してすぐに“生きた英語”にたくさん触れることで、英語力の向上につながります。  小学校低学年では、AETとのコミュニケーションを通して基本のあいさつや身近なものの名前を学び、学年が上がるごとに、 より多くの単語を使った英会話に取り組みます。  また、市立小学校全校で外国人講師による「国際理解教室」も実施しています。 英語を学びながら、海外のさまざまな文化も体験的に学んでいます。  中学校からは、小学校で身に付けた英語力をさらに伸ばせるよう、通常の英語の授業に加え、少人数の生徒とAETがグループを組み、 ディスカッションを行う独自のプログラムがあります。これにより英語での深いコミュニケーション力が養われます。  授業以外の時間もAETと関わる機会は多く、さまざまな場面で実践的なコミュニケーション力を育んでいます。 ▲英語のディスカッションを行っている様子 中学生たちの声 最初は英語が苦手だったけれど、AETはとてもフレンドリーで、自然と「英語で話してみたい」と思うようになった 先生の出身国や海外に興味を持つようになり、視野が広がったと感じた 小学校のうちから英語に触れていたので、中学校では日本人の先生と話すのと変わらない気持ちでAETと話すことができるようになった ▲市立西中学校の生徒の皆さん AETの声 リアルなコミュニケーションを意識して、子どもたちと接しています ●私はAETとして、子どもたちと接する時“リアル”な英語コミュニケーションを経験してもらえるよう意識をしています。 ●子どもたちには、「失敗を恐れず英語でたくさん話すことにチャレンジしてほしい」と伝えています。 ▲市立西中学校のAET(英語指導助手) クリス先生 参加型プログラム 子どもたちのやる気に応える 横浜の課外プログラム  学校で学ぶ英語に加えて、「もっと英語を学びたい」「自分の力を試してみたい」、そんな子どもたちのために、 横浜市では一歩踏み込んだ参加型のプログラムを実施しています。 ヨコハマ・イングリッシュ・クエスト  小5〜中3対象  多国籍の英語人材と子どもたちがチームを組んで、ミッション(課題)をクリアしていく体験型プログラムです。 ゲーム感覚で楽しみながら、授業で学んだ英語を実践的に使うことで、学びの意欲が高まります。  参加した児童・生徒の88%が「英語の学びに役立った」と回答しました。 ミッションクリアに向かって一緒に頑張るので、自然と英語でコミュニケーションが取れた はまっこ留学 中1〜中3対象  2日間、市内に住む外国籍の人の家でホームステイを行う留学体験です。英語による日常生活のコミュニケーションに加え、 ホストファミリーと過ごす中でさまざまな国の文化を学べます。  参加した生徒の95%が、「今後もさまざまな国の人と、積極的にコミュニケーションを取りたい」と回答し、 70%が「海外留学にも挑戦したい」と回答しました。 海外留学よりも気軽にチャレンジしやすくて良かった 将来、海外に留学したくなった 進化し続ける! 横浜の英語教育 メタバースで世界とつながる  市立のみなとみらい本町小学校(西区)・東高等学校(鶴見区)・西金沢学園(金沢区)では、メタバース空間を活用し、 海外の学校とSDGsをはじめとした議論などを行っています。  今後はさらに交流する国や実施校を拡大し、世界の児童や生徒とデジタルで交流できる環境をつくり、コミュニケーション体験を増やしていきます。 ▲メタバース空間での教室の様子 メタバース空間での交流を通して海外の人たちを身近に感じることができた 英語以外の教科を英語で学ぶ  市立西金沢学園(金沢区)では、算数や図工など、英語以外の教科も英語で学ぶ“英語漬け”の環境をつくっています。 従来の授業に比べ、英語で学ぶ時間が大幅に増え、小学校低学年では約8倍にもなります。  さらに、常駐するAETが、休み時間や給食の時間、掃除の時間など、学校生活の大半を子どもと一緒に過ごしています。 ▲図工の授業を英語で行う様子 問合せ 教育委員会事務局教育課程推進室 電話045-671-3732 ファクス045-664-5499