広報よこはま2ページ 2024(令和6)年11月号 No.909 がん検診、受けていますか? がんは、日本人の最も多い死因であり、生涯のうち2人に1人がかかると言われています。 がんの治癒には早期発見・早期治療がなによりも大切ですが、早期のがんの大半は無症状のため、 「自分は大丈夫」と思いがちです。 「もっと早く検診を受けておけば…」とならないよう、自覚症状のない時にこそ検診を受けましょう。 職場等でがん検診を受ける機会がありますか? ある 職場等でがん検診を受診しましょう ない 横浜市のがん検診を受診しましょう  横浜市では、20歳から受診できる子宮頸がんなど、り患率が高くなる年代別に右記の6種類のがん検診を実施しています。 横浜市がん検診についてはこちら 横浜市のがん検診の種類 肺 40歳以上 エックス線検査 胃 50歳以上 内視鏡またはエックス線検査 男性のみ 前立腺 50歳以上 血液検査 女性のみ 乳 40歳以上 マンモグラフィまたは マンモグラフィ+視触診 大腸 40歳以上 便潜血検査 女性のみ 子宮頸部 30〜60歳 HPV検査(2025年1月から) ※詳しくは次ページへ 20〜29歳・61歳以上 細胞診検査 横浜市独自の取組 シニア世代の人へ 無料で気軽にがん検診 65歳のがん検診無料化  65歳の人を対象に、無料のがん検診クーポンを送付しています。 検診機会の少なくなる退職後の定期的な受診を後押しします。 【対象となる検診】横浜市がん検診(肺、胃、大腸、乳、子宮頸部、前立腺)  【対象者】 1958年4月2日〜1959年4月1日生まれの市民 70歳以上の精密検査無料化 2025年1月から  70歳以上の人を対象に、2025年1月以降に横浜市がん検診(無料)を受診して、 精密検査が必要となった場合の検査費用を助成します。 がんになる可能性が大きく高まる世代の早期発見・早期治療を後押しします。 【対象となる検診】横浜市がん検診(肺、胃、大腸、乳、子宮頸部) 前立腺は対象外  【対象者】 1955年4月1日以前に生まれた市民 がん検診については「横浜市けんしん専用ダイヤル」で 問合せ 電話045-664-2606(月〜土曜8時30分〜17時15分〈日曜・祝日、年末年始を除く〉)ファクス045-664-3851 広報よこはま3ページ 2024(令和6)年11月号 No.909 全国初の取組 女性に多いがんのリスクをチェック 子宮頸がんの原因になるウイルス(HPV)をチェック 2025年1月から 「がん」と聞くとシニア世代の病気と思われがちですが、子宮頸がんは、若い女性に多く、 30〜40代ががんにかかるピークです。 横浜市は、欧米で推奨されている子宮頸がん検査(HPV検査)を、全国で初めて導入します。 がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しているかどうかを調べ、 リスクのある人へのフォローを行うことで、より確実ながんの早期発見につながります。 【対象者】30〜60歳の女性 【受診間隔】5年に1回 【自己負担額】 2,000円(市民税非課税世帯等は免除) こんなメリットも! 受診は5年に1回でOK  新たに導入するHPV検査は、結果が陰性の場合、次の受診は5年後となり、 これまでの2年間隔の検査に比べて、受診の負担が軽くなります。 がんが遺伝するリスクをチェック 2024年11月から  家族や親せきでがんになった人がいても、ほとんどのがんは遺伝しません。 しかし、まれに「がんになりやすい遺伝子」を持つ人がいて、子や孫の世代に受け継がれることがあります。  横浜市は、家系に遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の人がいる方を対象に、 「将来がんになりやすい遺伝子を持っているか」を調べる検査費用への助成を、全国で初めて開始します。 【助成内容】 遺伝カウンセリング 7割助成(上限1万円) 遺伝子検査 7割助成(上限3万円) 【対象者】 親・子・きょうだいがHBOCである人(18〜69歳)で 2024年4月1日以降にカウンセリング・検査を受けた人 さらなる取組 卵子・精子などの凍結保存に関する助成 がんと診断され、抗がん剤治療などを開始する前に、将来子どもを授かることの可能性について考えてみませんか。 パートナーの有無に関わらず、カウンセリングなどの費用を助成しています。 助成を受けるための条件はこちら カウンセリング 横浜市による助成 卵子・精子の凍結保存(妊よう性温存) 卵子・精子の保存更新 横浜市による助成 温存後の生殖補助医療 検診施設を便利に探せる 2024年11月から  現在、横浜市内の約1,400施設でがん検診を受けられますが、施設によって条件が異なります。  横浜市は、土日・夜間の受診可否、最寄り駅、がんの種類等の情報から、 希望の条件で施設検索ができるサイトを新たにオープンします。 小児がん患者等の交流機会づくり 小児がん患者等が外見を気にせず安心して楽しめるように、メタバース(仮想空間)を活用した交流体験の試行実施をはじめています。 実際の交流体験の様子 がんになっても安心サポート がん相談支援センター  拠点病院や指定病院にあるがん相談支援センター(市内13か所)では、がん専門相談員が患者自身や家族からのさまざまな質問や相談に無料で答えます。  仕事や日常生活、お金・治療に関する不安についても相談できます。 詳しくはこちら 問合せ 医療局がん・疾病対策課 電話045-671-2721 ファクス045-664-3851